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患者さんの中でも歯科治療に詳しい方は、根の治療(根管治療)の際に、ラバーダムをしないと不安だと思う事があるかもしれませんね
今日は、ラバーダム防湿についてお話しします。
ラバーダム防湿をするからと言って「自由診療」となり保険がきかないというわけではありません。(マイクロスコープも同じで保険治療で使用している歯科医師は沢山います。)
先に結論を言うと、ラバーダム防湿はやらないよりはやった方が良いけれども丁寧に隔壁を作って唾液の侵入に気をつけ、慎重に根管洗浄薬液を使い充分に超音波洗浄を行いながら治療をすすめれば、ラバーダム防湿をしなくてもさほど治療の成功率は変わらないと思います。
勿論、生体親和性の良い充填材で緊密に根尖および根管を封鎖することは言うまでもありません。
(また、ラバーダム防湿をしても、ラバーと歯の境目から唾液や薬液が漏れるという論文もあり歯とラバーの隙間を塞ぐ為の接着剤を使用する方が良いという意見もあります。)
 言い換えれば、
ラバーダム防湿をすれば、絶対に根管治療は成功するというわけではないし、ラバーダム防湿をしないと絶対に治療は失敗するわけでもありません。
よく、ラバーダム防湿をしない保険の根管治療の成功率は50%以下だという歯科医師もいますが、20年以上ラバーダム防湿無しで根管治療をして来た自分の歯科医院ではそんな事は絶対ありません。
そもそも、「ラバーダムをすれば滅菌状態になる」と勘違いしている患者さんもいるようですが、ラバーダム防湿の目的
・唾液中の感染源となり得るばい菌や汚れが治療対象の歯に入りにくくすること。
・治療に使用する器具が口腔内に落下することを防ぐこと。
・治療に使用する薬剤等が口腔内に漏れることを防ぐこと。
です。
ですから、根管治療の際にラバーダム防湿をしてくれる歯科医師は良心的であるとは思います。
当歯科医院は、患者さんの希望があれば「ラバーダム防湿」をします。治療の際に申し付けください。
 ちなみに、実際のところ根管治療の成功の鍵
・根管内から起炎物質をできるだけ除去すること。
・感染経路を遮断すること。
この2点です。
問題は後半の「感染経路の遮断」です。
せっかくラバーダム防湿をしっかりやっても、
治療の途中の仮詰めが封鎖性の弱い物だったり、外れてしまったりすれば意味がありません。
したがって、次回の予約まで固いセメントでしっかり塞いだり仮歯を作ることが大切になります。
更に、最近ではコロナルリーケージとか、マイクロリーケージという話もよく聞くようになりました。
1995年に Ray & Tropeが発表した「根管充填の質よりも歯冠修復の質の方が、歯内療法の予後に与える影響が大きい」
という報告です。
つまりは、ラバーダム防湿をやったとしても、所詮2次的なむし歯を作り易いと言われる保険治療の被せ物や詰め物では歯冠側からの漏洩を遮断することが難しいので再感染を起こす可能性が高いという結論です。
保険治療でラバーダム防湿を希望する患者さん。
どうしますか?(笑)

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